実習して勉強して
今日は朝9時から夕方17時まで腎尿管腫瘍のオペ見学。医者はその間飲まず食わずで必死に命を救おうとしている。おれは学生なので休憩を少しもらえたが、医者になったら休憩なんてあるわけがない。
実習が終わったら帰宅して寝たりゴルフの練習をしたいところだが、いつも行くカフェで国家試験の勉強。医師国家試験は医学生の9割が合格する試験なんで、素人から見れば車の運転免許並に簡単だと思うかもしれない。
しかし医学部というのは入学するだけでも超難関で、さらに留年せずに卒業するのも激ムズ。
実際おれの大学は入学時108人だったけどいまは94人になってしまった。
そして卒業試験で4,5人落とされるので、国家試験を受ける権利を得れるのが90人。
さらにその90人が必死に勉強しても1割の人間が落ちるのだ。
医学部に入ってくるやつらはみんな超進学校出身。
おれの周りだと、灘のやつもいる。
そんなやつらが死ぬ気で勉強しても9割しか受からない。
だから凡人のおれは毎日コツコツやるしかない。