手塚治虫「ブラック・ジャック」
BJ「患者は二次感染が危険です。いっそ人工臓器や義肢にきりかえてはどうでしょうか?50パーセントまで人工器官ととりかえても大丈夫と思いますが。」
本間「きみは人間をロボットに改造するつもりかね?」
BJ「いえ,そうではありませんが…。そのほうが助かる公算が大きいのなら…」
本間「ブラック・ジャックくん。われわれは医師なんだぞ。神さまじゃないんだ。このクランケをたとえロボットのようにまで変えて治したとしても,クランケが悲観して生きるのぞみを失ったらどうする?
これだけはきみもキモに銘じておきたまえ。医師は人を治すんじゃない。人を治す手伝いをするだけだ。治すのは…本人なんだ。本人の気力なんだぞ!
医師が人の生き死にのカギを握るなんて…思いあがりもはなはだしいんじゃないか?」
本間「きみは人間をロボットに改造するつもりかね?」
BJ「いえ,そうではありませんが…。そのほうが助かる公算が大きいのなら…」
本間「ブラック・ジャックくん。われわれは医師なんだぞ。神さまじゃないんだ。このクランケをたとえロボットのようにまで変えて治したとしても,クランケが悲観して生きるのぞみを失ったらどうする?
これだけはきみもキモに銘じておきたまえ。医師は人を治すんじゃない。人を治す手伝いをするだけだ。治すのは…本人なんだ。本人の気力なんだぞ!
医師が人の生き死にのカギを握るなんて…思いあがりもはなはだしいんじゃないか?」