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激闘の30キロ(前編)

3月5日に関西の国公立・私立大学のスキー部が参加するかなりでかい大会が野沢温泉で開催された。

出場大学のうち医学部はおれの大学だけで他はみんなガチでスキーをやりこんでるやつらばかり。毎年40大学くらい参加している。

そんな奴らに勝てるはずがないのでとりあえず30キロを2時間10分台でゴールできればいいやと思いスタート。

54人が一斉にスタートするので最初はめちゃめちゃ混雑するが、隙間をぬいつつ焦る事なく「しっかり丁寧に板を滑らす。上りは視線をまっすぐ保ち、下りは遠くをしっかり見る。」事だけを意識した。

1、2月に滑り込んだおかげでスタミナに関しては全く問題無し。終始一定のペースで滑り続ける。給水係りの友人にラップタイムを計ってもらっており、5キロ19分のペース。予想より速かったのでテンションが上がる。

何周目だっただろうか。
常におれの周りに3人がいることに気付く。

1人はおれから20秒ほど進んだ位置におり、1人はおれのすぐ後ろにおり、1人はおれから20秒ほど後ろにいる。このうちすぐ後ろにいる彼とおれはデッドヒートを繰り広げる事に。抜かれたと思えば抜き返し、抜き返したと思えば抜かれる。

原因はお互いの得手不得にある。

おれは平地と上りが得意で下りが苦手。彼はその逆。

よって下りが終わると抜かれる事が多いが、平地と上りで抜き返す。

この攻防がなんと25キロを終えるまでずっと続いたのだ。

そして彼の大学にはコーチが付いており「抜かされるな!抜き返せ!15位以内に入れ!」と檄を飛ばす。

最初はずっと彼が近くにいるのが嫌だったが、次第に彼の速さがペースメーカーになっている事に気付く。

しかし25キロを過ぎると彼はおれの視界から消えた。

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Author:さすらい
アラフォーアベレージゴルファー。現在クラブハンデ20。まずは1つ1つ確実にハンデを減らしていきます。シングルを目指して試行錯誤を繰り返しております。

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