忙しい院長業務
当科はこの時期閑散期であるが、大体1日に70〜80人来てくれる。シーズンになると100人オーバーだ。
診療は午前3時間、午後3時間である。まだ半日で40人くらいなので1人当たり4.5分で間に合う。それでもひとりひとりじっくりと診ている暇はない。「相手が何をして欲しいか?」を見抜いて満足度をあげないといけない。しかも1分以内で、だ。
かといって早口でまくしたてたり、イライラする素振りなんて絶対に出してはいけない!医師のそういう態度は患者にすぐに伝わる。そうなると「ここのクリニック大丈夫なん?」となってしまう。
自分の場合、若手の頃に忙しくなると早口でしかも口調がきつくなるようで、何件か手厳しい投書を頂いたことがある。その経験から、「できるだけ穏やかで少し小さめな声」を意識している。このおかげか「あの先生は優しい」と言われるようになったのだ。
主訴は大事であるが、同じくらい大切なのは相手の表情や口調である。これが本当に重要である。
相手の様子を伺いながら手短に問診をするわけだ。鑑別疾患を何個かすぐに思い浮かべて必要な処置や検査をする。
時には急患もくる。めまいや鼻出血である。そういうのも込みで3時間以内に終わらないといけない。
院長には診療業務以外にも人事や経営といった側面がある。
要するに「プレイングマネージャー」というやつだ。
経営の勉強もそろそろしないとなあ・・・。